2012年9月11日火曜日

線路設備H21-2Q1(1)

[光ファイバ通信システム]
 光ファイバ通信システムは、一般に、光ファイバケーブル、送信部、受信部などから構成される。長距離・大容量伝送では、損失及び帯域特性が優れているシングルモード光ファイバが使用され、通信サービスに使用される信号光の波長は、1.55μm帯など、いわゆる長波長帯が用いられる。
 送信部には、LDやLEDが用いられており、電気信号を光信号に変換する機能を有している。LDはLEDと比較して、応答速度が速いため、高速伝送に適している。さらに、LDはLEDと比較して、発光スペクトル幅が狭いため、広帯域の伝送も可能である。また、LDはLEDと異なり、発光原理として誘導放出を利用している。
 受信部には、PDやAPDが用いられており、光ファイバを通して送られてきた光信号を再び電気信号に変換する機能を有している。APDはなだれ増倍現象を利用しているため、PDと比較して受光感度などが優れている。一方、PDはAPDと比較して、動作電圧が低いことなどの有利な点もあるため、光ファイバ通信システムの要求条件に応じて、それぞれ使い分けられている。